スイゲンゼニタナゴ
Rhodeus sinensis suigensis

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SAKUのワンポイントアドバイス 
自然生息 兵庫県〜広島県にかけての山陽地方に分布。流れの緩やかな砂礫混じりの底を好む。
特   徴 カゼトゲタナゴに酷似する、やや体高が低いが背鰭と尻鰭の高さはやや高い。
飼育ポイント 繁殖期は4〜7月、二枚貝は『マツカサガイ』又は『カワシュンジュガイ』が良い。
水 質(水 温) 適正水温は18〜25℃、水質はさほど気にしなくてもOK!!
水槽レイアウト 底は砂礫と砂の混合が良い。小さいタナゴ類は上方からの外敵を気にするので水面に浮草が良い。
混   泳 他の『タナゴ』及び『中層魚』との混泳は特に問題ない。
食 性( 餌 ) 基本的に雑食性なので『テトラフィン』・『冷凍アカムシ』等々何でも捕食する。
病 気( 薬 ) やはり水温と水質の急変による白点病の発病に要注意です。
その他コメント 只今、絶滅危惧種でありショップでの売買は禁止されています。
※上記のワンポイントアドバイスは『淡水魚倶楽部』での飼育経験によるものです、飼育水槽・設置場所・水槽内レイアウト等々により異なる場合がございますので皆様の飼育の参考にして下さい。

ページの新着情報
2001.02.26 淡水魚倶楽部にスイゲンゼニタナゴ君登場!!
2001.04.05 スイゲン君達の産卵シーン!!
2001.05.05 スイゲンゼニタナゴの仔魚浮出!!
2001.05.16 二枚貝でのスイゲンの前期仔魚発見!!
2004.04.20 淡水魚倶楽部『ひょうたん池』にて稚魚誕生!!

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飼     育    状    況
【2001.02.26】淡水魚倶楽部にスイゲンゼニタナゴ君登場!!
淡水魚倶楽部にスイゲンゼニタナゴ君が登場しました。
カゼトゲタナゴと非常に良く近似しているが、カゼトゲに比較して体側の縦条が肩の斑紋近くまで伸びていて若干細いようである、又体型は低く背鰭と尻鰭は高さがあり、全体に透き通った感じが強い。
現在は室内400水槽にタイリク君と一緒に同居させているが、もう少ししたら室内400水槽はこのスイゲン君とカゼトゲ君専用水槽に計画しています。
水槽内には繁殖用のマツカサガイを入れてあるが底面フィルターを設置してある為、底砂利をもう少し増やしてあげたいのと水草のエリアとを石等で仕切らないとマツカサガイが動き回ると根が穿られてしまうようです。
4〜6月からの繁殖期が非常に楽しみです、淡水魚倶楽部のタイリク君達は既に繁殖行動に出ていて、イシガイ等の周りで産卵タイミングを狙っているので、このスイゲン君達もきっと産卵してくれるでしょう!!
タイリク君達の産卵行動はタイリク君のページで後日紹介致します。
水槽内の水温は現在18〜21℃であり、食欲もすこぶる旺盛でペットショップで購入したタナゴ専用の餌と淡水魚倶楽部で使用しているテトラフィン・乾燥ミジンコ・乾燥イトミミズ・メダカの餌・イトミミズ(生餌)等をバランス良くあげています。
何でも良く食べますね!!
婚姻色がもっとよく出たら画像の更新をします。・・・・・・淡水魚倶楽部の全魚種の更新も計画しています。
とりあえず今回はこの画像で我慢して頂きます。


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【2001.04.05】スイゲン君達の産卵シーン!!
スイゲンゼニタナゴ君達が淡水魚倶楽部に仲間入りしてから、早くも一ヶ月が過ぎて他の春産卵型タナゴ君達と同様に産卵行動に入っています。
今回は前回の画像を更新して、スイゲン君達の産卵シーンの画像にしました。
スイゲンゼニタナゴはご存知のようにレッドリストTA類に記載されている希少種であり、淡水魚倶楽部でも2001年のメインテーマとしているタナゴの繁殖の中でも第一優先で飼育しています。
前回よりもかなり♂には婚姻色も出てきて背鰭・尻鰭を中心に朱色が目立つようになってきています。
♂は好みの二枚貝を丹念に選択した後、縄張りを作り他の♂がテリトリー内に入ると追い出すようになっています。
その時のフィンスプレッディングでは見事に背鰭と尻鰭を広げて威嚇しています。
タナゴ類のなかでは小型なのであまり目立ちはしませんがなかなか綺麗なタナゴです。
現在は産卵用にマツカサガイとイシガイを入れてありますがどちらかと言うとマツカサガイの方がお好みのようです。
食事は人工フレークと極小生アカムシ・イトミミズの両方をバランス良くあげています。
やはり動物食を好むのでアカムシは良く食べますね!!
威嚇する時等のスピードは小型ながらかなりのハイスピードです。
四月の末には現在産卵用として入れたある二枚貝の交換をしようと計画しています。
二枚貝は豆乳で栄養を付けたのちに孵化水槽に移して、上手く稚魚が孵出したら、ひょうたん池での放牧を計画中!!
稚魚が早くみてみたいものです!!


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【2001.05.05】スイゲンゼニタナゴの仔魚浮出!!
前回のスイゲンゼニタナゴ君達の産卵シーンの画像更新から一ヶ月が経過しました。
今日は利根っ子倶楽部のMacさんと霞ヶ浦に二枚貝とタナゴの採集に行く計画をしていましたが、昨夜からの雨があがらず延期となった為、4月の初めに産卵したスイゲンゼニタナゴ用の二枚貝(マツカサガイ)水槽を掃除してあげようと見た所、四匹の仔魚が浮出していました。・・・・・・・実に感動的なGWの朝となりました。
淡水魚倶楽部の今年のメインテーマはタナゴの孵化繁殖であり、その中でも現在レッドリストTAに指定されている絶滅危惧種の”スイゲンゼニタナゴ”の孵化に全力を注ぐ計画でした。
産卵から約28日間で仔魚が浮出したわけで、ほぼ順調な経過だったように思います。(通常は約一ヶ月間と言われている。)
水槽内の水温は産卵の4月5日〜本日まで約17℃〜25℃の間で推移し、8℃の差は卵から浮出するまでの成長過程においてはあまり良くない条件だと思っていたのですが、結果から見るととにかく四匹の仔魚が浮出したのですからまあまあ結果OKとしておきます。
仔魚の大きさは約5mm程度ですが、先月に孵化したアズマニシキとは異なり仔魚は水槽内のガラス面・水草等に貼り付かず、又孵化後の卵黄も付いていません。
アヅマニシキの仔魚の場合には孵化後数日間は卵黄から成長に必要な栄養を補給するのですが、タナゴ類の場合には二枚貝の鰓の中でその過程を終了して浮出するので直ぐに泳ぎ回り捕食するようです。
浮出した水槽内にはミジンコが沢山いますので早く成長するものと思います。
現在の水槽内のミジンコはケンミジンコが多いので、タナゴの仔魚用に発生させたタマミジンコをミジンコ繁殖用のケースから掬って水槽内に入れてあげました。
この水槽内でタマミジンコが繁殖してくれると良いのですが、全て食べ尽くしてしまうかも知れません・・・・その時は又入れてあげましょう!!
とにかく早く成魚に成るように頑張って飼育しますよ!!
淡水魚倶楽部の2001年のメインテーマである”タナゴの繁殖”それも第1優先に考えていたスイゲンゼニタナゴの孵化があっさり達成出来てしまったのでなんだか気が抜けてしまったようですが、これからも他種類のタナゴについても孵化させたいと計画していますので、今後も淡水魚倶楽部を宜しく!!
最後になりましたが”タナゴの繁殖”に関する資料を公開提供して頂いた各淡水魚関連サイトの皆様に感謝致します。
追記:この記事を書いている時にスイゲンゼニタナゴが又一匹、浮出しました。・・・・・これで合計5匹となりました。
又、スイゲン君の水槽に新しい二枚貝を入れた途端に産卵行動に入りましたので、画像も更新しました。


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【2001.05.16】二枚貝でのスイゲンの前期仔魚発見!!
前回のスイゲンゼニタナゴの仔魚浮出をHPにアップしてから早くも10日が経過しましたが、産卵の為にスイゲンゼニタナゴの水槽にいれておいた二枚貝(マツカサガイ・イシガイ・ドブガイの各一個)の内、イシガイが殻を開いたままとなり全然動かなくなりました。
死因を調査する為にトレイに水槽の水ごと取り上げ、殻を開いてみました。
貝殻の開け閉めをつかさどる閉殻筋はまだ働いているのか、簡単には開けませんでした。
少々力を加えて殻を開いてみましたが、足・鰓等も特に痩せてなく栄養不足が死因ではなさそうなので更にピンセットで解剖をしてみた所、なんと足付近よりヒルのような寄生虫がウヨウヨ動いているではありませんか!!・・・・・一瞬、鳥肌が立ちました!!
これがイシガイの真の死因かどうかは特定できませんが、このイシガイ君のご冥福をお祈りします。
調査も終了したので妻に捨ててもらおうとした時に貝の下で何かが動いたように見えました。・・・・・目の錯覚?
妻と一緒にもう一度トレイの中を良く見てみると、確かに先程見たものは目の錯覚ではなく未だ魚の形にはなっていない仔魚でした。
目視では良く見えないので、マイクロスコープで見てみると、心臓・目・血管の出来ている仔魚であることが判明!!
画像でも解かるように二枚貝の鰓から外へ出されないように形成されている鰓の近辺にある突起も見えました。
今月5日に新しい二枚貝を水槽に挿入した時、前回レポートしたごとく直ぐに産卵行動をとったことより受精卵から卵割を経て、孵化したのが7〜8日であると推測され、孵化からは約8日目くらいの前期仔魚期ではないかと思われる。
二枚貝の鰓から取り出しても通常の仔魚に生育するのか、非常に興味深い観察がこれから出来ると思います。
今後、この仔魚が立派なスイゲンゼニタナゴに成育してくれると良いのですが?
とりあえず浮出した仔魚については前回アップしましたので今回は取り急ぎ緊急レポートと画像をお届けします。
今後のレポートをお楽しみに!!

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【2004.04.20】淡水魚倶楽部『ひょうたん池』にて稚魚誕生!!
おぉぉぉぉぉ〜何とこの『スイゲンゼニタナゴ』のページは2001.05が最後の更新だったのですね〜
月日の経つのは非常に早いものですね!!
今回の更新は別館Vの『ひょうたん池』でもご紹介致しました室外『ひょうたん池』でのスイゲンゼニタナゴの繁殖観察計画のレポートです。
水槽内繁殖は以前既に観察済みなので今年度は室外に於ける飼育と繁殖を観察する計画で2月に『ひょうたん池』の全面清掃と水換えを実施して、浮出稚魚の捕食をすると思われる『カダヤシ』等を全て他の水槽に移動させての観察です。
3月のはじめより水温も少しずつ上昇し始めると共に日照時間も長くなり春を感じたのか産卵行動をひょうたん池内で観察しています。
『ひょうたん池』内には現在四種類の二枚貝を入れてありますが、現在のところ『カワシュンジュガイ』に興味をもっていて盛んに産卵アタックしています。
タナゴの♀は20〜30mmの輸卵管を出していて通常遊泳時にはぶらぶらなのですが、二枚貝の出水管目がけて産卵する時には輸卵管元の筋肉を使用して細長い風船に空気が入った時のようにピーンと張るようです。
♀の産卵後には尽かさず♂が精子を放出します、この精子は二枚貝の入水管より二枚貝の中に取り入れられて鰓内で受精するのです。
何故、♀は二枚貝の出水管に産卵するのでしょうか?・・・・・・入水管の方が良い様な???
これは二枚貝の入水管にはしだ状のセンサーなるものがあり、このセンサーに異物が触れると閉じてしまう為です。
ちょっとお勉強会になってしまいましたが・・・・・・・・・
今週の初め3月から産卵行動を繰り返していたひょうたん池のタナゴの稚魚が早くも浮出しました。
未だ1匹ですが、これから続々と稚魚の浮出が『ひょうたん池』で観察出来るものと思います。
稚魚の外敵と思われる全ての生物は前回の清掃時に排除した筈なのですがヤゴ等が未だ居るといけないので念の為、第1号誕生稚魚と言う事で『ひょうたん池』内に”産卵飼育ネット”を設置してとりあえず生育観察をする事にしました。
もう少し浮出稚魚が出てきたら『ひょうたん池』内でのオープン環境での生育観察もして見たいところです。
但し、自然と異なり限られたスペースの『ひょうたん池』では稚魚のシェルターと成り得る水草さえ豊富に成育しているものの果たして無事に生育するのでしょうか?
ひょっとすると成魚に捕食されてしまう可能性も無きにしに有らずと言ったところです。
今後の浮出状態を観察しながらまたレポートしたいと思います。

関連記事は別館Vの『水槽紹介』の『ひょうたん池』よりご覧下さい。

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