淡水魚倶楽部の番外地:航空機の世界直線上に配置


≪夕陽に輝く多摩川水系≫


≪最後に。。。。。まとめ≫ Part 11      

ご紹介したお魚の中には本来は多摩川水系に生息していない魚種(※)も含まれています。
これは『アユ』等の他地域からの移入放流に伴うもので、移入と同時に混入し多摩川水系の環境に順応したお魚たちは生息及び繁殖してしまった魚種です。
その他、一般家庭においてショップ等より購入して飼育していたお魚を何らかの理由により違法放流してしまったお魚たちです。
移入及び放流については本来の各河川における生態系を崩す要因ともなり得ますので皆様方においても十分に考慮しなければならない事項です。
例えば色々なメディアを通じて報道されていますように『オオクチバス(ブラックバス)』・『ブルーギル』等の本来日本には生息しておらず海外からの移入魚である外来魚放流もこれにあたります。
特に捕食は肉食であり小魚又はエビ等の甲殻類を餌としている関係から多摩川水系に生息する淡水魚等が減少又は絶滅することの要因としも考えられます。
また多摩川水系のお魚たちが安心して生活するためには前記の外来魚違法放流もさることながら一番大切なことは何といってもコンクリートの護岸工事による自然環境破壊だと思います。
護岸工事により葦等の水生植物が生育及び密生しなくなり稚魚等が外敵から逃れる為のシェルター(隠れ家)がなくなると共に水生植物に産卵する魚種においては繁殖が不能となります。



『アナカリスの底定着ポイント』


『テトラシェルターの設置ポイント』

しかし、一部の適応性と繁殖能力の高い『コイ』等は最近では河川に捨てられたスチロール等のゴミにも産卵している様子を観察した事があります。
最近では様々な稚魚等のシェルターとして漁礁または穴あきテトラ等も開発されていますので自然環境保護のためにも是非取り入れて頂きたい工法です。
とにかく違法放流等の生態系を乱す行為は絶対にしないようにお願いしたいものです。
過去に淡水魚倶楽部で観察した違法放流によるお魚たちの中には熱帯魚である『グッピー』または危険極まりない『アリゲーターガー』等の姿も観察しています。
昨今では熱帯魚ショップ等で様々なお魚たちが身近に見られるようになり、また容易く購入できるようになっています。
しかしながら購入の際には必ず最後まで責任をもって飼育する事ができるかを検討してください。
成長した時のサイズ? 成長した時の飼育水槽サイズは? 飼育時の餌は? 誰が世話をするの?・・・・・等々色々と検討して購入しましょう!!
皆様もこの機会に是非、多摩川水系に探索に出掛けてみて下さい。
お魚観察をすることでより多くの皆様が多摩川水系にはこんなに沢山のお魚が生息しているのだということを自らの目で確認して頂ければ幸いと思います。
またより多くの方々が多摩川水系に生息するお魚観察を通じて自然環境の大切さを認識して頂き、お子様方にも継承されることで自然環境保護の底辺が拡大されることにより今より更に多摩川水系の自然環境が改善されていくものと信じています。

最後になりますが、お魚観察時には特にお子様の行動には十分に注意をはらって頂き、事故等のないように楽しく観察をして頂くことをお願い致します。
また観察採集したお魚等を飼育可能なだけ自宅の水槽で観察してみることもお奨めいたします。
そこには自然環境では観察出来ない産卵行動等も観察ができて益々皆様のお魚への関心が高揚するものと思います。
但し、下記の事項を十分に検討して頂き飼育・観察される事をお願い致します。


@水槽・濾過槽等の飼育設備が予め準備できているかな?
A飼育する生物の生息環境(水質・水温等)を知っているかな?

B飼育する生物がどれくらいの期間で、どの程度の大きさに生長するのかな?
C飼育(水槽清掃・餌)は誰がやるのかな?
D最後まで愛情と責任を持って飼育できるかな?



≪淡水魚倶楽部の淡水魚飼育水槽≫

探索・飼育・観察及び繁殖についてはホームページ『淡水魚倶楽部』にて詳細に記載しておりますので興味のある方は是非アクセスしてみて下さい。

URL   http://homepage2.nifty.com/SAKU/    管理人:SAKU


≪狛江市を流れる多摩川水系のお魚たち≫ Part 1



PAGE TO TOP

こちらのサイトは淡水魚倶楽部の別館Xです。

  はこちらから!!
Tはこちらから!!
Uはこちらから!!
Vはこちらから!!



直線上に配置