淡水魚倶楽部の番外地:航空機の世界直線上に配置

淡水魚倶楽部員の皆様〜2006年 あけましておめでとうございます!!


≪500,000 HIT 記念レポート ≫ 2006.01.01

『淡水魚倶楽部』は2000年9月にサイト開設以来、既に5年が経過してこの間に淡水魚倶楽部登録された全国745名の淡水魚倶楽部員の皆様をはじめ、また『淡水魚倶楽部』にアクセスして頂いたフリーの皆様方のご支援を頂きまして”500,000HIT”を達成することが出来ました。(2005.10.30)
これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝しております、誠にありがとうございました。
今後も淡水魚ファンの皆様と共に多くの情報を共有しながら、少しでも自然環境改善に結びつく知識に結びつけば幸いです。
狛江市の紹介マップとして現在進めている≪狛江市自然探索マップ(仮題)≫作成の資料として『淡水魚倶楽部』が開設以来5年間に亘り多摩川水系にて観察した”淡水魚”&”水棲生物”等の画像と資料を元に作成したレポートです。
このレポートを”500,000HIT”を記念して淡水魚倶楽部員の皆様及びアクセスして頂いている皆様に2006年新年を祝して一足先に”Part1〜Part11”にてご紹介致します。


Part 1:≪狛江市を流れる多摩川水系のお魚たち≫
Part 2:≪お魚観察の基礎知識≫
Part 3:≪お魚探索マップ≫
Part 4:≪お魚観察グッズ≫
Part 5:≪多摩川水系の魚類図鑑≫
Part 6:≪多摩川水系の甲殻類図鑑≫
Part 7:≪多摩川水系の両生類図鑑≫
Part 8:≪多摩川水系の水生昆虫図鑑≫
Part 9:≪多摩川水系の貝類・水草図鑑≫
Part 10:≪お魚探索ポイント≫
Part 11:≪最後に。。。。。まとめ≫


≪真冬の多摩川水系から望む富士山≫


≪狛江市を流れる多摩川水系のお魚たち≫ Part 1 

皆様は狛江市に流れる“多摩川水系” にどのくらいの種類のお魚が生息しているかご存知ですか?
また“多摩川水系”に生息しているお魚たちの素顔をご覧になったことがありますか?
今回は狛江市内を流れる多摩川水系に生息するお魚たちを中心に水辺の生物達をご紹介したいと思います。

先ずは多摩川水系の概況ですが、多摩川水系の源流は山梨県と埼玉県の境界にある笠間山にある“水干”と呼ばれるポイントから染み出る一滴が多摩川水系の源であり、河口は東京湾羽田沖までの約138km、流域面積1240Kuの1級河川です。
この多摩川流域には30の市町村(東京都:26区市町村、神奈川県:1市、山梨県:3市町)があり、狛江市はそのひとつです。
では狛江市を流れる多摩川水系流域はというと上流側は“西和泉多摩川住宅附近”から下流側は“駒井町狛江六小附近”までの約3kmの範囲です。
どの河川にも多数の支流との合流があり多摩川水系の場合には丹波川・小菅川・日原川・平井川・秋川・残掘川・浅川・大栗川・乞田川・野川等が流域で合流しています。
基本的には上流域、中流域及び下流域に区分され、多摩川水系全体の流域でみるとお魚たちも夫々が生息に適応した各流域での環境を求めて定住または移動しています。
要するにフィールドポイントの環境により様々な適用魚種が生息していることになります。
例えば上流域では比較的水温が低く、水質は透明度が高く、流速は速い、又大きな石・岩が点在する等の環境条件があり、この上流域に生息するお魚たちにはサケ科の『ヤマメ』・『イワナ』等に代表される一般的に渓流魚と総称されるお魚たちが生息しています。
また底生息魚ですとギギ科の『ギバチ』、ドジョウ科の『ホトケドジョウ』等も生息拠点としています。


『ヤマメ』

『ギバチ』

この渓流魚たちの特徴は速い流速でも十分に対応出来るように“あぶら鰭”という鰭を持っていることです。
また下流域では海に流れ込むポイントであり、潮の満潮時には海水と淡水が入り混じる一般的に汽水域
(※1)と呼ばれる河川流域の中でも”海水に生息するお魚たち”と”淡水に生息するお魚たち”が観察出来るお魚観察にはこの上ない極めて興味津々のポイントです。
(※1)汽水域:淡水に比較して比重の重い海水は川底側、比重の軽い淡水は水面側に区分され、海水と淡水が混じり合い塩分濃度が低下する部分は一部あるものの完全には混合しない。
この下流域に生息するお魚たちは皆様方の食卓にも登場する海水域を主に生息域とするスズキ科の『スズキ』またハゼ科の『マハゼ』等をはじめとして、淡水域を主に生息域とするコイ科の『コイ』・『フナ』等の淡水魚も一緒に生息しています、また甲殻類では特に『テナガエビ』も下流域の代表生物ですね!!



『マハゼ』

『テナガエビ』

今回、ご紹介する狛江市を流れる流域は多摩川水系全体の流域からみると源流から約110km、河口から約30kmの地点でありどちらかというと下流域に近いポイントです。
今から34年前の昭和46年頃の多摩川水系を皆様はご存知でしょうか?
この頃の多摩川水系は非常に汚い悪臭の漂う河川で“死の川”とも呼ばれ、二ヶ領上河原堰下では洗剤等の生活廃水のたれ流しによる水質悪化の影響をまともに受けてお魚たちが生息不能状態に陥りお★様となって川面に沢山浮かんでいた光景が想い出されます。
この頃の多摩川水系は白い泡が舞っていましたね!!。。。。。。。○○○
この様な河川水質の悪化の原因は一般家庭からの生活廃水による“油類流出”と工場等よりの“化学物質流出”等のたれ流しです。
我々の一般家庭においてはキッチンよりのたれ流し防止意識を常に心掛けることと工場等においては大量の廃水があるため、事故が起きると大きな水質事故にも繋がるので排水設備の日常点検と管理が必須です。
現在では様々な下水道処理及び河川工事の発達に伴い生活廃水の処理及び水質浄化装置の設備等によりだいぶ多摩川水系の水質も改善されてきていると思います。
昨年のNHK TV番組では“多摩川にアユ500万匹”と題したアユの遡上をテーマに多摩川水系における水質改善状況が放映されました。
しかしながらまだまだ多摩川水系の水質は改善の余地があるように思う今日この頃です。
水質もさることながら自然環境保護の大切さを多摩川水系に生息するお魚たちを観察することで皆様にご理解頂く事が必須だと常々感じております。
この機会に皆様におかれましても是非一度、多摩川水系に足を運んで頂き、お魚たちを観察するための参考資料としてご活用頂ければ幸いです。
マクロ的に考えれば多摩川水系に限らず地球上より生物が少なくなるということは我々人間も地球上には生存できなくなることに繋がります。
多摩川水系の五本松附近では平成16年の9月頃より護岸河川工事が着工して、平成17年の3月頃までの計画で実施されていました、現在では工事も完了していますが・・・・・・・あまり良い環境にはなっていません、元の小魚が沢山戯れていて、水草も沢山根付いていた頃の五本松が懐かしいものです。
この改修工事については人間様に対する危機管理という点では整備されたのでしょうが、人間様より以前より多摩川水系に生息している生物達にとっては生息危機に陥ったのではないでしょうか?
このように感じるのは果たして私だけなのでしょうか???


『護岸河川工事前の五本松附近』2004.08

『護岸河川工事中の五本松附近』2005.01

『護岸河川工事完了の五本松附近』2005.08

『護岸河川工事完了の五本松附近』2005.08

自然環境を保護しつつ流域の皆様の安全が確保出来る改修工事を実施してもらいたいものです。
願わくば多摩川水系に生息する全ての生き物達に
『おいおい、人間様よ〜これじゃ俺らはこの川には住めねぇ〜よ!!おまえらも行く末はこの地球上に住めなくなるぞぉ〜!!』と言われないようにしたいものですね!!
三面護岸的なコンクリートジャングルの河川工事だけは実施しないようにと願うところです。
さて本題の“狛江市に流れる多摩川水系に生息するお魚たち”ですが、多摩川水系全体では約40種類程度の淡水魚が確認されています。
ここでは私が運営管理しているホームページ『淡水魚倶楽部』が2000年から2005年の5年間にかけて観察したお魚たちの横顔をご紹介致します。
そうそうお魚たちだけにとどまらず、水質と自然環境のメジャーともなる水生昆虫及び甲殻類についてもプラスαしてご紹介致します。

≪お魚観察の基礎知識≫ Part 2 &
≪お魚探索マップ≫ Part 3



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